2014年04月23日

「行動優先原則」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Pro-Actionary Principle" の日本語訳である。



行動優先原則 The Pro-Actionary Principle

新しい技術を試すにあたって、現在一般的に採用されている方法は、「予防原則」である。予防原則にはいくつかの方式があるが、いずれにも共通の特徴がある。その技術が危害を及ぼすものでないことを証明できるまでは、それを受け入れない。安全であることを証明できなければ、それは禁止されるか、または縮小、変更、廃棄、却下される。つまり、新しい思いつきに対する最初の反応は、安全性が確立するまで何もしないということである。技術革新が起こったときには、まず立ち止まる。そして、その次の段階として、オフラインで、あるいは模型を使うなど、危険がなくて安全でリスクの低い方法で試してみる。その技術が問題ないとわかった後で、初めて生活に取り入れるようになる。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2014年03月10日

「インターネットを信仰する」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Internet Is My Religion" の日本語訳である。



インターネットを信仰する The Internet Is My Religion

実は、私自身の信仰ではなくて(私の宗教観はこんな感じ)、この男の信仰なのだが、この話は多くの人の意見を代弁していると思う。





ジム・ギリアムは、以前はキリスト教の福音派信者だった。2度にわたって癌による死の淵から生還し、情熱的で明確な自分の信念を持っている。今、ジムが信じているのは、人間を信頼すること、神は実在すること、そして「インターネットは自分の宗教である」ということだ。ネットを通じて起こったすばらしい出来事に恩寵と善を見いだして、その真善美の輝きを宗教という言葉で説明している。彼のインターネットに対する信仰の是非は別として、インターネットが地球規模で拡大するにつれて、宗教的な比喩を使いたくなるだろうとは思う。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2014年01月21日

「跳躍的な技術普及は起こらない」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Why Leapfrogging is Rare" の日本語訳である。



跳躍的な技術普及は起こらない Why Leapfrogging is Rare

2年前に(訳注:原文発表は2008年5月)、私は、跳躍的な技術普及に対する疑念を記事に書いた。新しい環境保護的なデジタル技術が、古くて汚れた技術を跳び越えて普及すれば良いと本当に思っていたのだが、その証拠を見つけられなかった。そこで、The Myth of Leapfrogging(跳躍的な技術普及という神話)を投稿したのだった。その要点は、跳躍的な技術普及の象徴的事例である携帯電話に関する話である。携帯電話は固定電話よりも急速に増加しつつあるが、固定電話自体も今なお増加しているという事実がある。固定電話は、携帯電話の後を追っている。携帯電話が生み出したトラフィック(通信量)を、固定電話が銅の電線に「焼き付けている」とも言える。携帯電話が先行するという意味では、携帯電話は固定電話を跳び越えて発展している。しかし、通常の意味で「跳躍」というと、多くの人が考えるのは、何かを全く行わずに「跳び越える」ことだが、ここでは、そうなっているわけではない。固定電話は消滅していない。

KyotoStreetWLines.jpg

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2013年12月08日

「企業における長期的思考」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Corporate Long-term-ism" の日本語訳である。



企業における長期的思考 Corporate Long-term-ism

最近、IBMが同社の百周年に際して、ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルに4ページに及ぶ全面広告を掲載した。(訳注:原文発表は2011年7月)その広告は、長期的思考の利点についての的確な解説である。その一部を引用する(太字はケヴィン・ケリーによる)。

私たちの祖父の時代の一流会社は、ほとんど全部がすでに消滅しています。1900年の米国事業法人上位25社のうち、1960年代初頭に同じリストに残っているのは、たった2社だけです。1961年のフォーチュン500の上位25社で、今もその地位にあるのは、6社にすぎません。
(略)

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2013年10月26日

「自己出版という選択」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Self-Publishing Route" の日本語訳である。



自己出版という選択 The Self-Publishing Route

いにしえの『ホールアースカタログ』と同様に、私の新刊『Cool Tools(クールツールズ)』は、自己出版した本である。この本の採算面について、そして既存の出版社を使わなかった三つの理由について説明しようと思う。

第一の利点は、速さである。9月(訳注:2013年)に執筆と編集が終わると、10月にはアマゾンで事前予約が始まった。12月第1週にはアマゾンで(書店でも!)入手可能になる。もしもこの本をニューヨークの出版社から出版していたら、今ごろはまだ契約交渉中で、本が出るのは来年の夏あたりになっていただろう。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2013年10月22日

「ありえないものを認める」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Believing the Impossible" の日本語訳である。



ありえないものを認める Believing the Impossible

ジョン・ブロックマンは、毎年、自分のウェブサイト「エッジ」で「今年の質問」を主催している。年末になると、知り合いの科学者や思想家たちに質問を投げかける。今年の質問は、私が提案したものだ(訳注:原文発表は2008年1月)。それは「あなたが考え方を変えたことは何か?」という質問である。私はいろいろなものについて考え方を変えた経験があるので、この質問をしてみた。みんなが考え方を変えるに至った経緯と理由について、私は大いに興味がある。この質問に対する165件の回答は、読みごたえがあると思う。一つだけを選ぶのは難しいが、私は最近の事例について書くことにした。「エッジ」への私の回答を再掲する。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 22:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2013年09月04日

「2019年の“想定外”を考える」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "2019 Unthinkables" の日本語訳である。



2019年の“想定外”を考える 2019 Unthinkables

未来学者のハーマン・カーンは、想像力を柔軟にして未来予測をするために、「想定外のことを考える」という方法を取り入れた。みんなが知っていることは正しい、という社会通念がある。それが邪魔をして、たいていの場合、未来をうまく予測することができない。たとえば、素人が百科事典を書いて、その内容をいつでも誰でも変更できるという発想は、ありえないばかげたことだと(私を含めて)みんなが思っていた。そのせいで、ウィキペディアの出現を誰も予測できなかった。私たちが知っていることは間違っていて、想定外のことが起こるかもしれないと考えるべきだ、とハーマン・カーンは強く主張している。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 22:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    

2013年07月24日

「心にあいた穴」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Making Holes in Our Heart" の日本語訳である。



心にあいた穴 Making Holes in Our Heart

この気持ちはよくわかる。巨大な展示会場を歩き回ると、まぶしい照明の中に電子機器が多数展示されている。新しい機器は、どれも同じに見えるのに、他と違うと主張している。それが世界最大の家電機器展示会CES(Consumer Electronics Show)である。会場は圧倒的な広さだ。すぐに、電子機器を見るのはもうたくさんだと思うようになる。違いのないものばかりで失望する。多数の機器による全体構成が、平凡で無意味に思えてくる。CESを取材したこの記者と同じことを感じ始める。

…続きを読む

posted by 七左衛門 at 19:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    



過去ログ

2014年04月(1)
2014年03月(1)
2014年01月(1)
2013年12月(1)
2013年10月(2)
2013年09月(1)
2013年07月(2)
2013年06月(2)
2013年05月(1)
2013年04月(1)
2013年03月(2)
2013年02月(1)
2013年01月(2)
2012年12月(1)
2012年11月(1)
2012年10月(1)
2012年09月(2)
2012年08月(2)
2012年07月(2)
2012年06月(1)
2012年05月(1)
2012年04月(2)
2012年03月(1)
2012年02月(1)
2012年01月(2)
2011年12月(1)
2011年11月(1)
2011年10月(1)
2011年09月(2)
2011年08月(2)
2011年07月(1)
2011年06月(3)
2011年05月(2)
2011年04月(2)
2011年03月(2)
2011年02月(2)
2011年01月(1)
2010年12月(1)
2010年11月(1)
2010年10月(2)
2010年09月(3)
2010年08月(1)
2010年07月(2)
2010年06月(1)
2010年05月(2)
2010年04月(2)
2010年03月(1)
2010年02月(1)
2010年01月(2)
2009年12月(2)
2009年11月(1)
2009年10月(2)
2009年09月(2)
2009年08月(2)
2009年07月(1)
2009年06月(2)
2009年05月(4)
2009年04月(3)
2009年03月(2)
2009年02月(3)
2009年01月(3)
2008年12月(3)
2008年11月(4)
2008年10月(4)
2008年09月(6)
2008年08月(8)
2008年07月(5)
2008年06月(3)
2008年05月(7)
2008年04月(4)
2008年03月(7)