2014年07月21日

「プラットフォームは商品に優越する」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Platforms Trump Products" の日本語訳である。



プラットフォームは商品に優越する Platforms Trump Products

テクニウム(訳注:文明としての技術)における一般的な傾向として、商品の販売からサービスの販売への長期的な移行がある。ジェフ・ベゾスは、以前から、キンドルは商品ではなくて、読み物へのアクセスを販売するサービスだと言っている。この差異は、もうすぐアマゾンが電子書籍の「読み放題」プランを導入することで、さらに明白になるだろう。読者は、個別の本を購入する必要がなくなる。そのかわりに、ネットフリックスでの映画と同じように、あらゆる本(当初は60万点)を購読する権利を得る。有料会員は、(最終的には)紙の本も入手できるようになる。アマゾン・ブックスは、商品ではなくサービスである。名詞ではなく動詞なのだ。

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アマゾンのKindle Unlimited(キンドル・アンリミテッド)書籍購読サービスのテストページ

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2014年06月23日

「決定的時間」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Decisive Hour" の日本語訳である。



決定的時間 The Decisive Hour

私の経歴は、写真家として始まった。アジアで何年もかけて、スチル写真による「決定的瞬間」を追求していた。光、角度、視点、形、動きなど、あらゆるものが完全に揃う瞬間だ。私がシャッターボタンを押すとき、そのマイクロ秒の間に、すべてが揃っている。そして運が良ければ、露出や焦点も適正になっている(しかし、それは後でフィルムを現像するまでわからない)。

映画やビデオの制作にも少しだけ関わったことがある。カメラが違うし、撮影手法も違う。決定的瞬間のことは忘れて、連続的な流れを追求するのだ。スチルカメラを使っているとき、このまま動画を撮影できたら良いのに、と何度も思った。両方を同時にこなす方法はあるのだろうか?

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2014年05月28日

「工業製品の迷信」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Technological Superstition" の日本語訳である。



工業製品の迷信 Technological Superstition

このハイテクの時代にも、迷信はまだ生き残っている。特に工業製品、その中でも歴史上の遺物のように扱われるものについて、顕著に現れている。最近では、米国での9.11の扱いに、超自然的な迷信がまぎれ込んでいる。

近代的大量生産の特徴は、ある発明について同一の複製品を安価に作成する機械の能力である。それは、生身の職人による不揃いな作品とは違う。鉄の塊を作る方法を考案すれば、工場でそれを何百万個でも作ることができる。まず、タイプライターの試作品を作れば、工場では、そのタイプライターと全く同じ複製品を何千台でも何百万台でも製作できる。

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2014年04月23日

「行動優先原則」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Pro-Actionary Principle" の日本語訳である。



行動優先原則 The Pro-Actionary Principle

新しい技術を試すにあたって、現在一般的に採用されている方法は、「予防原則」である。予防原則にはいくつかの方式があるが、いずれにも共通の特徴がある。その技術が危害を及ぼすものでないことを証明できるまでは、それを受け入れない。安全であることを証明できなければ、それは禁止されるか、または縮小、変更、廃棄、却下される。つまり、新しい思いつきに対する最初の反応は、安全性が確立するまで何もしないということである。技術革新が起こったときには、まず立ち止まる。そして、その次の段階として、オフラインで、あるいは模型を使うなど、危険がなくて安全でリスクの低い方法で試してみる。その技術が問題ないとわかった後で、初めて生活に取り入れるようになる。

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2014年03月10日

「インターネットを信仰する」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Internet Is My Religion" の日本語訳である。



インターネットを信仰する The Internet Is My Religion

実は、私自身の信仰ではなくて(私の宗教観はこんな感じ)、この男の信仰なのだが、この話は多くの人の意見を代弁していると思う。





ジム・ギリアムは、以前はキリスト教の福音派信者だった。2度にわたって癌による死の淵から生還し、情熱的で明確な自分の信念を持っている。今、ジムが信じているのは、人間を信頼すること、神は実在すること、そして「インターネットは自分の宗教である」ということだ。ネットを通じて起こったすばらしい出来事に恩寵と善を見いだして、その真善美の輝きを宗教という言葉で説明している。彼のインターネットに対する信仰の是非は別として、インターネットが地球規模で拡大するにつれて、宗教的な比喩を使いたくなるだろうとは思う。

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2014年01月21日

「跳躍的な技術普及は起こらない」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Why Leapfrogging is Rare" の日本語訳である。



跳躍的な技術普及は起こらない Why Leapfrogging is Rare

2年前に(訳注:原文発表は2008年5月)、私は、跳躍的な技術普及に対する疑念を記事に書いた。新しい環境保護的なデジタル技術が、古くて汚れた技術を跳び越えて普及すれば良いと本当に思っていたのだが、その証拠を見つけられなかった。そこで、The Myth of Leapfrogging(跳躍的な技術普及という神話)を投稿したのだった。その要点は、跳躍的な技術普及の象徴的事例である携帯電話に関する話である。携帯電話は固定電話よりも急速に増加しつつあるが、固定電話自体も今なお増加しているという事実がある。固定電話は、携帯電話の後を追っている。携帯電話が生み出したトラフィック(通信量)を、固定電話が銅の電線に「焼き付けている」とも言える。携帯電話が先行するという意味では、携帯電話は固定電話を跳び越えて発展している。しかし、通常の意味で「跳躍」というと、多くの人が考えるのは、何かを全く行わずに「跳び越える」ことだが、ここでは、そうなっているわけではない。固定電話は消滅していない。

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2013年12月08日

「企業における長期的思考」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Corporate Long-term-ism" の日本語訳である。



企業における長期的思考 Corporate Long-term-ism

最近、IBMが同社の百周年に際して、ニューヨークタイムズとウォールストリートジャーナルに4ページに及ぶ全面広告を掲載した。(訳注:原文発表は2011年7月)その広告は、長期的思考の利点についての的確な解説である。その一部を引用する(太字はケヴィン・ケリーによる)。

私たちの祖父の時代の一流会社は、ほとんど全部がすでに消滅しています。1900年の米国事業法人上位25社のうち、1960年代初頭に同じリストに残っているのは、たった2社だけです。1961年のフォーチュン500の上位25社で、今もその地位にあるのは、6社にすぎません。
(略)

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2013年10月26日

「自己出版という選択」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Self-Publishing Route" の日本語訳である。



自己出版という選択 The Self-Publishing Route

いにしえの『ホールアースカタログ』と同様に、私の新刊『Cool Tools(クールツールズ)』は、自己出版した本である。この本の採算面について、そして既存の出版社を使わなかった三つの理由について説明しようと思う。

第一の利点は、速さである。9月(訳注:2013年)に執筆と編集が終わると、10月にはアマゾンで事前予約が始まった。12月第1週にはアマゾンで(書店でも!)入手可能になる。もしもこの本をニューヨークの出版社から出版していたら、今ごろはまだ契約交渉中で、本が出るのは来年の夏あたりになっていただろう。

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posted by 七左衛門 at 22:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 翻訳    



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