2009年08月27日

「ある方向へ無限に」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Infinite In Some Directions" の日本語訳である。



ある方向へ無限に  Infinite In Some Directions

私たちはどこへ向かっているのだろう?技術はどこへ行こうとしているのだろう?

不確かな行動について、将来への延長線上で推定して判断することがよくある。ある現象がそのまま継続するならば、それはどこへ通じるのか?農場で抗生物質を日常的に使っていたら、100年後にはどうなるのか?みんなが携帯電話を絶え間なく使い続けていたら、500年後には社会はどこへ向かうのか?テクニウム(訳注:文明としての技術)が今の状態でさらに千年続いたとしたら、それは私たちの望んでいる世界になっているのかどうか?そもそもテクニウムは、このままの状態であと千年続くことができるのか?

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posted by 七左衛門 at 22:44 | 翻訳    

2009年08月10日

「技術に満足できない理由」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Why Technology Can't Fulfill" の日本語訳である。



技術に満足できない理由  Why Technology Can't Fulfill

ネット上で知り合ったアーミッシュの男が、この夏の初め頃、自転車に乗って霧の太平洋岸を通って私の家にやって来た。もちろん、ネット上でアーミッシュと知り合いになるなんて、まず考えられないだろう。しかし、その男は私のブログを通じて私に連絡してきたのだ。そして何ヶ月か後に、私の家の戸口に現れた。セコイヤの木の下にある私の家まで長い坂を登って来て、暑くて汗まみれで息を切らせていた。そばにはダホンの精巧な折りたたみ自転車が止めてあった。鉄道の駅からそれに乗って来たのだ。多くのアーミッシュと同様に、彼は飛行機には乗らない。だからペンシルベニアから3日がかりで大陸横断列車に自転車を積んでやってきたのだ。彼がこのあたりに来るのは、今回が初めてではなかった。前回にはカリフォルニアの海岸をすべて自転車で走り、また列車や船から、実際にいろいろな社会を見てきたのだった。

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posted by 七左衛門 at 15:22 | 翻訳