2012年04月23日

「膨大な無」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "A Whole Lot of Nothing" の日本語訳である。



膨大な無  A Whole Lot of Nothing

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私は海から2キロメートルほどの所に住んでいる。今日は自転車に乗って海岸まで行って、そこで波が次々と砕ける様子を見ていた。私の住むパシフィカの海岸の様子はこんな感じである。波が押し寄せ、風が波を吹き飛ばして泡立たせ、太陽が波頭を透かして輝く。岩の上にすわってその様子を眺めていると、見えるものすべてが無形だという確信に圧倒された。それは実在するが固形物ではない。固い岩の上にすわって、足の下にザラザラした砂があり、海水が波として打ち寄せて、頬に風の力を感じ、知識として海洋が生物にとってどれだけ重要かを知っている。このすべてが明白で間違いようのない目印であるが、その本質においては、あらゆるものが無形で重さのない、情報に近い何かでできているとそのとき明らかに感じられた(そして今でもそうだ)。

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posted by 七左衛門 at 21:44 | 翻訳    

2012年04月05日

「不変性と流動性」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Fixity vs Fluidity" の日本語訳である。



不変性と流動性  Fixity vs Fluidity

ニック・カーは、伝統的な紙の本における活字の不変性について、自分のブログで詳しく述べている。その記事では、大きくて分厚くて重い紙の本の魅力を余すところなく説明している。

カーが列挙している「四つの不変性」について、私なりに要約してみよう。

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posted by 七左衛門 at 22:25 | 翻訳