2013年10月26日

「自己出版という選択」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "The Self-Publishing Route" の日本語訳である。



自己出版という選択 The Self-Publishing Route

いにしえの『ホールアースカタログ』と同様に、私の新刊『Cool Tools(クールツールズ)』は、自己出版した本である。この本の採算面について、そして既存の出版社を使わなかった三つの理由について説明しようと思う。

第一の利点は、速さである。9月(訳注:2013年)に執筆と編集が終わると、10月にはアマゾンで事前予約が始まった。12月第1週にはアマゾンで(書店でも!)入手可能になる。もしもこの本をニューヨークの出版社から出版していたら、今ごろはまだ契約交渉中で、本が出るのは来年の夏あたりになっていただろう。

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posted by 七左衛門 at 22:19 | 翻訳    

2013年10月22日

「ありえないものを認める」

著者:ケヴィン・ケリー ( Kevin Kelly )
訳 :堺屋七左衛門


この文章は Kevin Kelly による "Believing the Impossible" の日本語訳である。



ありえないものを認める Believing the Impossible

ジョン・ブロックマンは、毎年、自分のウェブサイト「エッジ」で「今年の質問」を主催している。年末になると、知り合いの科学者や思想家たちに質問を投げかける。今年の質問は、私が提案したものだ(訳注:原文発表は2008年1月)。それは「あなたが考え方を変えたことは何か?」という質問である。私はいろいろなものについて考え方を変えた経験があるので、この質問をしてみた。みんなが考え方を変えるに至った経緯と理由について、私は大いに興味がある。この質問に対する165件の回答は、読みごたえがあると思う。一つだけを選ぶのは難しいが、私は最近の事例について書くことにした。「エッジ」への私の回答を再掲する。

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posted by 七左衛門 at 22:43 | 翻訳